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プログラムの原稿をつくる
2008.11.13 Thursday
ある印刷所に、あるプログラムの印刷を頼んだ。すると10万円以上かかるという。去年の予算は6万円。去年のプログラム担当者に訊いても、印刷所の名前を明かしてくれない。業界の掟やぶりの印刷所なのだろうか。しかし予算は昨年並みと決まっている。日数もない。どうするか。わたしは悩んだ。
時間もないから「いっそ、じぶんで完全原稿をつくってしまえ」と思った。そうして校正なしで印刷所に印刷・製本だけを頼めば短時間に安上がりにできるはず。この◯ソ忙しい時期に、よりによってどうしてプログラムの担当になってしまったのかと悔やんだが。
で、PagesというMacのソフトで12ページの広告入りのプログラムをつくることにした。原稿を依頼していた方面からつぎつぎと原稿が来ていた。しかし、肝心の事務局からの原稿がなかなかやってこない。なんてこった。
記事も写真も原稿用紙や現物ではなく、デジタル・データで送信してくれたほうが手ばやいのだが、写真など、なんと写メールをインジェクトプリンターで普通用紙に印刷したものを持ってくる。だめだこりゃあ。ナマのデジタル・データをネットで送ってもらった。
たくさんの広告記事も原稿をスキャンしてグラフィック・コンバーターなどいくつものソフトを使ってつくる。画用紙に描かれた表紙の絵なども原稿にはうすぼんやりと色をつけてあるが、スキャンしてもきちんと色がでないので、じぶんで色を描いてしまった。
つくりながら思ったのは、印刷所のご苦労。いいかげんな「原稿と写真と広告記事」を送られて、完璧な手直しと編集と印刷とを要求される。ちょっとでもへんだと細かく注文をつけられる。校正を頼んでもなかなか返送してくれず、締切も守らない。ようやくじぶんがその立場になることで人の苦労が分かる。
個人持ちのふつうのパソコンとソフトでは限界があるが、いちおう原稿をつくりあげた。ほっと安心したがこれで大丈夫だろうかといつまでも心配。考えると印刷所もたいへんだなあと思う。(人の苦労を思いやらず)やたらに注文ばかり多くて神経を使い手間がかかってお金にならない仕事などとてもできやしないだろう。仕事とはいえ気は心。お金だけの話ではない。依頼する方は少しでも相手のご苦労を知って依頼するのだろうかと思った。これは自戒。
わたしはボランティアでやっている。どうしてそんな手間と神経を使う仕事がボランティアでできるのかといえば、それは「趣味」だから、と思ってじぶんを納得させた。5万円くらいは経費が浮いたかな。
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