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くちなしの花

 7年ほど前に玄関先に植えたくちなし。そのままほっとかれて、今年も花が咲く。4年前、くちなしのつぼみが咲きそうなときもワールドカップだった。あのときは日本が初戦でオーストラリアに負けたような気がする。今年はくちなしの花はもうほとんど枯れてしまったが、決勝トーナメントに残っている。今日はその試合があって、いまワールドカップで沸き立っている。

  俺の言葉に泣いた奴が一人                  俺を恨んでいる奴が一人                    それでも本当に俺を忘れないでいてくれる奴が一人        俺が死んだらくちなしの花を飾ってくれる奴が一人        みんな併せてたった一人・・・

 宅島徳光『くちなしの花──ある戦没学生の手記──』(旺文社文庫)のなかの詩。この本が書庫にあった。この詩は『第二集 きけ わだつみのこえ』(岩波文庫)にも掲載されている。

 抽象的なモノのために命を捧げることなどとてもできそうもない。たった一人のためなら、もしかしたら、それが可能かもしれない。この世の何を信じているのか、がそのとき問われるが、社会や92などの抽象的なモノを本気で信じている者がはたしてどのくらいいるだろう。(ワールドカップに人々が沸き立つのも、己れの願望の投影であったり、日ごろの鬱積のはけ口であったり、にすぎないのかもしれない)。人はただおのれの過去や理想や願望を信じているだけではないだろうか。せめてたった一人でも信じられる相手──Duと呼ぶ相手──(神ではなく生きている、生身の人間)がいれば幸いである。くちなしの花はその「一人」を想起させる香り──だろうか。

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mojabieda * 日記 * 05:58 * comments(0) * trackbacks(0)

ビールが当たる

 ヱビスビールが当たった。特別限定醸造「120年記念 匠ビール」。アルコールは7%となっている。

 まだ飲んでいない。

 組合のクロスワードパズルでさえ、毎回正解のハガキを出しても一回も当たったためしはないのに・・・。

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mojabieda * 日記 * 18:37 * comments(0) * trackbacks(0)

明日は小満

 明日は小満。わたしがいちばん好きな季節はちょうどこの五月のころだ。ふだんはあまり意識したことはないが、改めて問われると、今がいちばんいい季節だと思う。

 田んぼに水が入り、田植えが終わった直後のころは、水田の水面にさまざまなものが鏡のように映る。気温はちょうど1年でいちばん気持ちのいい、寒くもなく暑くもないころだ。さらに草が香り、夏みかんの花が香り、初夏の花々が咲く。そして若葉がさわやかだ。

 そのころいちばん美しいと思うのは、家に帰るときに見る夕暮れの田んぼの色だ。藍色から群青色に変わる夕暮れの空に残る山際の光を、水郷地帯のようになった田んぼの水面がほのかに映し出すころがいちばん美しいと思う。やがて家々に灯りがともりはじめると、鏡のような水面にも灯りがともる。何か幻想的なまでに美しい夜景である。

 こうして考えると、水田は知らぬ間に人のこころへ爽やかな潤いをもたらしてきたのではなかったか。朝の青空や夕の茜空、夜の灯りを天へ投げ返す、この五月のころが最高の季節である。

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mojabieda * 日記 * 21:37 * comments(0) * trackbacks(0)

熊野(ゆや)の長藤

 連休の最後に、ということで、ちょっと遠くまで行く。磐田(旧豊田町)の熊野(ゆや)の長藤まで。池田というところの行興寺にある。牧之原市の静波にある東光寺の長藤は、大正期ここの藤を接木して育てたものらしい。前々から行きたかったが、カーナビにも「熊野(ゆや)」がなくて困った。いろいろさまよって、国道1号線の北、バイパスの南、天竜川のすぐ東岸にあるのを見つける。

 熊野と書いて「ゆや」と読む。平安の末、池田荘の藤原某が子授けのため紀州熊野権現に願をかけ、才色兼備の女の子を授かる。それで「熊野(ゆや)」と名づけたらしい。長じて平宗盛に仕えて京にのぼり、平家の寵愛を受けたとされる。母の病を憂いやがて池田にもどり、平家はほろぶ。熊野も33歳で亡くなったという。生前、藤の花を愛し、そのお手植えとされる藤が今もある。樹齢800年。国の天然記念物らしい。広い広い藤棚と舞台があった。

 近くには天竜川の渡し場もあり、河川敷が駐車場になっている。

 そのあと、旧見付学校を見学。木造5階建て。現存する日本最古の木造小学校らしい。明治の創建。

 閉館ぎりぎりに受付に行くと、「どちらから?」と聞かれ、遠くからだと言うと入れてくれた。大阪などから来た親子連れもいた。子どもが「きゅうこうしゃ?」ときく。テレビアニメの学校の怪談などでよく出てくるらしい「旧校舎」。「そうだよ」とわたしが言う。子どもが言うには、薪を背負った子どもが両手で本を読みながら歩いている石像が、じっさいに夜中にグランドを10周回るという話があるらしい。それはきっと二宮金次郎の像だろう、と思って見てみると、やっぱりここにも展示されていた。今の子どもたちがこの像を見ると、ちょっと不気味なのかもしれない。

 教室の机の上にあるのは、ノート代わりの「石盤」。紙が貴重だったようだ。林芙美子の『風琴と魚の町』に大正末期か昭和初期のころの小学校の教室の様子が描かれるが、そこにも石盤が出てくる。

 隣りにあるのは淡海国玉(おおみくにたま)神社。というより、ここの境内に小学校がつくられたのではないだろうろか。大国主命(おおくにぬしのみこと)を祭神としているようだ。丸い鏡がご神体だろうか、お参りするこちらの姿が映っていた。境内に入ると旧見付学校の裏側と磐田文庫が見える。狛犬ではなく、かわいらしい兎が社を守っている。境内は鯉のぼりがはためき、少年たちがサッカーボールを蹴っていた。

 近くにある見付天神にも行く。草の香。こちらは牛が社を守っている。祭神は矢奈比賣命(やなひめのみこと)。それで矢奈比賣神社という。学業成就の神社だからこちらはお参りする人も多いみたい。この神社と見付学校のある通りは旧東海道か。町おこしで、きれいに整備された通りになっている。地元の予備校や銀行なども旧街道のお屋敷の姿になっている。

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mojabieda * 日記 * 08:34 * comments(1) * trackbacks(1)

結婚式に出る

 久し振りに結婚式に出た。街中の結婚式場。式場に入るとエントランスでハープが演奏されている。チャペルがあり、カメラは撮り放題、新郎新婦はチャペルの外のテラスへ降りてくるところをみんなの祝福を受ける。途中の踊り場でいつものキス(しかも低い手すりはガラス張り)。劇場のような演出。

 披露宴の料理もいい。お酒類も上品。新郎新婦には特製のカクテルもある。会席者がテラスなどあちこちと会場を移動するたびに、ちょっとした飲み物などが出る。テラスでは手回しオルガンが演奏される。2人の似顔絵までイラストのようになっていて、上手できれいだ。最後はケーキやデザートがもりだくさん。

 式から披露宴まで、ずっとカメラが回っていたが、上手に編集されて最後に上映される。それがまたいい。いろいろなカット、いろいろなアングル、白黒とカラーの取り合わせ、ストップモーションなど、よくできていた。

 さいきんの結婚式は上品で、リッチで、しゃれていていいなあと思った。よっぱらう人もいないし、歌もない。音楽はハンドベルの演奏があった。きれいな音色だった。へんに肩が凝らない、さっぱりしていて気持ちよくて楽しい結婚式だった。

 昔も今も変わらないのは上司の祝辞のときの会社の宣伝ぐらいか。

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mojabieda * 日記 * 22:53 * comments(0) * trackbacks(0)

お花見とバーベキュー













 きのうはひさしぶりのお天気にめぐまれ、お花見とバーベキュー(ほんとうはエバーグリーンのまとめの会議)に行きました。桜はまだきれいに咲いていて、温かい1日で春を満喫。

mojabieda * 日記 * 06:22 * comments(0) * trackbacks(0)

宿題を犬に喰われる

 早朝、家でMacで仕事をしていると、とつぜんワードが書類作成途中でおちてしまい、バックアップされていた書類を仕事場に持っていったら、それは元にしていた去年の古い書類だった。

──(正月あけの仕事初日の)今日は、じつはまだ(わたしの宿題の)書類が出来ていない。パソコンがトラブって、新しい書類に古い去年の書類を上書きしてしまったらしい・・・とわたしが言うと、

──へんねえ、古い書類に新しいのを上書きする、っていうのはよく聞くけど・・・とだれかが言う。

──そりゃあ「宿題を犬に喰われた」って言い訳する高校生みたいだな、と口の悪い者が言う。

 この言い方がおもしろかったので、家で子どもたちに話すと、

──犬が紙を食べるの?と小さい方が言う。

──犬は食べないよ。紙を食べるのは山羊さんだよ、とわたしが言う。

 そう言って思い出したのは谷内六郎のレトロな絵。「おいしい宿題」という題。道端で花を摘んでいる女の子たちの横で、鞄からこぼれ落ちた宿題を山羊が食べている。これなら「(宿題を)忘れた」「だから明日持ってくる」という言い訳をしなくていい。証拠物件がシュレッダーにかける以上に完璧に消失してしまったから「宿題はきちんとやった」という言い訳も成り立つかもしれない。しかも山羊に喰われるというのは不可抗力の「事故」だ。こんなに都合の良い言い訳はないだろう。この絵は宿題を忘れた子どもたちの「初夢」だろうか、と思った。

 それにしても道端の犬が宿題を喰うというシーンはなかなかシュールでおもしろい。むかし「人間は犬に喰われるほど自由だ」といった写真家がいたが、犬に喰われるくらいが宿題の関の山だろうか。

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mojabieda * 日記 * 08:17 * comments(0) * trackbacks(0)

正月で頭がとろける

 食卓で子どもたちが「そんなとろけたビームなんか効かないよ」とか言っている。なかなかおもしろい表現だなと思った。「とろけた」とは「溶ける」と「トロい」の両方の意味が掛けられているのだろうか。

 正月そうそういくつか失敗をする。というか、明日初仕事という間際になってその前にしなければならない準備をようやく夜中に思いだした。さらに仕事をしている昼間、ケータイに連絡があって、すっかり忘れていた別の仕事を思い出した。

 よなべはやめて、初仕事の朝はやく起きて仕事の準備をする。提出すべき書類を完成させてしまう。完璧だ。ところが、そのファイルを別のファイルと間違えて持って行ってしまった。結局なんにもならなかった。

 さらにケータイで指摘してもらった仕事は翌日でなければできなかったので、初日は一日元気がなかった。失敗ばかり。

 さらにその日の朝、子どもを保育園に連れて行ったときに、「弁当」と記すべき出欠表に「○」(給食)と記してしまった。それで弁当と給食とを食べることになって下の子はずいぶんとまどってしまったらしい。帰りのお迎えに行ったときに確認のために記す「○」と勘違いしてしまった。

 正月ぼけで頭がすっかりとろけていたようだ。

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mojabieda * 日記 * 19:16 * comments(0) * trackbacks(0)

なくしたものが偶然すぐに見つかる

 早朝に起きて、仕事のためにパソコンを開く。

 何かの用事で急に必要になって、いつもはあまり使わないUSBメモリを筆箱から取り出す。「あっ」とびっくりする。蓋がなかった。筆箱を逆さにして中身を全部出してみたが、蓋がない。まいったな、と思った。この前買ったばかりの2ギガのメモリだった。

 ついさいきん静岡市で使ったから、探し出すのはたいへんだ、絶望的だなと思った。

 そのあと、下の子が起きておしっこもらしたと申告してくる。そこで寝床の布団を確認しに行く。さいわい布団は湿っていなかったが、その布団の脇の畳の上にUSBメモリの蓋を見つけた。どうしてここにあるのか。子どもたちがいたずらしたとしたら手が込んでいる。

 いろいろ考えてみた。たぶん仕事中にわたしのウインドブレーカーのポケットに入れたまま忘れていたメモリを、蓋をしっかりしめないままポケットから取り出して筆箱にしまった、そのとき蓋がないことに気づかなかった、外れていた蓋はそのままポケットに残って忘れられていた、その上着を夜寝るときに布団の脇に置いた、そうして今朝起きたときにウインドブレーカーを着ようとしてポケットの中の蓋が外へ出された、そうして布団の脇の畳の上に置き去りにされた、それを下の子がおねしょしたと申告したので寝床へ確認に来てたまたま見つけた、これが真相だろうか。

 それにしても、蓋がないことに気づかずに筆箱にそのまま入れたことが信じられない。そんな不注意なことをするだろうか。だとしたら、そうとうあわてていたに違いない。さいごに使ったのを確認したら、11日の水曜日の朝だった。その日は静岡市へ大量のデータを持っていかなければならなかった。だから、いつも使うUSBではなく、この2ギガのメモリにデータを入れて持って行ったのだ。そのときあわてていて、蓋もせずにそのまま筆箱に入れてしまった、としか考えられない。たしかにあの朝は時間がなくてあわてていた。静岡市へはウインドブレーカーを着て行かなかったから、その日の朝メモリを使ったとき蓋を無意識にウインドブレーカーのポケットに仕舞ったままだったのかもしれない。他のパターンも一つ一つ検証したが、いちおうこれで結論とした。

 たかがメモリの蓋だが、ここでさまざまな偶然が重なったように思う。

1 今朝、メモリを筆入れから取り出して使おうとして、蓋がないことを確認したこと。 
2 今朝、下の子がおしっこもらしたと申告したこと(下の子はおねしょなどほとんどしたことがない)。 
3 布団を確認しにわざわざ寝床へ見に行ったこと。 
4 昨晩は下の子がわたしの布団の脇まで転がって来て寝ていたこと(をわたしが覚えていたこと)。 
5 昨晩は上着をそこへおいて寝たこと。 
6 その辺りの布団がおねしょで濡れていると推測して、かがんで辺りを触って確認したこと。 
7 今朝起きてすぐ上着を着たが、上着のポケットに入れたままの蓋が上着からひょっこりこぼれ出ていて、まるで「あとで見つけてね」とでも言うかように布団の脇の畳の上にちょこんと落ちていたこと。

 1から7までの偶然が重なった。そうして蓋がすぐに見つかった。こんなにうまい具合になくしたものがすぐに見つかる確率はどのくらいだろうと思った。

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mojabieda * 日記 * 20:47 * comments(0) * trackbacks(0)

川越し街道

 「島田髷」の女性たちの踊り。

  蓮台越しの行列。

  鹿島踊りの行列。向こうは大井川。

  鹿島踊りを踊る少年少女たち。

  地元三高校生による路上劇。

  路上劇を観る人々。  

 縁あって川越街道フェスティバルというのへ出かけました。

 まず見たのは島田髷というきれいどころの踊り。美容師さんだとか。

 それから蓮台越しの行列(乗っている女性は「さわやかしまだ」さんたち)。 人足姿は地元の保存会らしき人々と高校生らしい若者たちなど。 

 鹿島踊りは県の指定重要文化財のようです。11月だというのに暑い日差しになって、踊り手たちもたいへんそうでした。みんな真剣な顔。 

 それから地元の三つの高校の演劇部員による川越しを紹介する路上劇。川越しの歴史は400年にもなり、旅の途中の芭蕉や地元の俳諧人なども登場しました。

 子どもたちの踊る昔の踊りなどを観ていると、こういう風景はいいなあと思いました。大人になってからもきっと忘れないだろうと思います。そうしてじぶんの子どもや孫にも伝えていきたい・・・と思うようになるのでしょう。

 昔の東海道の川越しの風景やにぎわいを彷彿とさせた1日でした。





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mojabieda * 日記 * 19:56 * comments(0) * trackbacks(0)
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