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教育のつどい2007


 原爆ドームを橋から撮りました


 機動隊の警備


 フェンスのない会場


 三階までいっぱい


 渡辺えり子さん


 現代風路面電車


 昔風路面電車


 『夕凪の街 桜の国』

 8月16日。広島市で「教育のつどい」がひらかれました。いわゆる「全国教研」です。

 この日のヒロシマも暑かった。昼前に駅に着いて、広電の路面電車に乗りましたが、広島の路面電車はヨーロッパの都会を走っているような最新式のあか抜けたものから、えらく昔風のものまで、さまざまな種類がありました。

 で、電車を「原爆ドーム前」で降ります。原爆ドームが目の前です。外国からの観光客もたくさん見学に来ていました。「世界遺産」になっています。遠くから写真を撮ると、向こうに大きなビルが建っていました。現代のビルと比較するとドームは小ぶりです。現実世界のなかの小さな「廃墟」。まわりにビルが建ち並ぶと矮小化されてしまったような印象を受けました。

 全体集会は平和公園のなかの広島国際会議場。資料館のとなりの建物です。

 ここでまずびっくりしたことは二つ。

 一つは、いつものように機動隊がたくさん「警備」していましたが、会場をぐるっと取り囲む「いつもの金属の壁(3メートルくらいのフェンス)」はありませんでした。一般社会と会場とを遮断する「壁」がなかったのです。これは秋葉市長の「英断」のようです。

 ○翼の街宣車は200台以上だということですが、「壁」がなくて、普通の観光客も集会参加者も自由に公園に出入りしていましたが、とくにトラブルもなかったようです。

 もう一つは、広島市から会場を借りるときに、いつもならある「会場使用許可の取り消し」を行うことがなかったことです。これも「平和都市」の秋葉市長の意向によるものでしょう。

 また秋葉市長からは、平和都市の市長らしい、心のこもったメッセージが会場に寄せられました。

 講演は劇作家の渡辺えり子さん。じぶんで52歳だと言っていました。会場はいっぱい。今年の西暦の数人くらいは集まったようです。

 ユーモアをまじえた渡辺さんの講演でしたが、声をつまらせたときもありました。

 渡辺さんがどうして平和運動にかかわりはじめたのか、という話のときです。

 どうして平和運動にかかわりはじめたのか、というと、戦争(空襲)で九死に一生を得た父親が、その体験を(数十年も経ってからようやく)話したときからだそうです。その体験とは、かなり屈折した体験で、勤めていた工場が空襲されるときに、工場内でだれか一人を責任者として残すという話になり、醜い押し付け合いを見て、それに嫌気がさし、みずから居残りの「志願」をしたというのです。そうして死ぬ覚悟で空襲にあいましたが、「誤爆」によってかろうじて生き残ったといいます。そのときから父親の人生観が変わったというのですが、その話を聞いたときから、渡辺さんの「人生観」も変わったようです。

 もし父親がその空襲に遭っていれば、いまのじぶんはなかった。そのときから、戦争によって奪われた「未生の命の存在」を、じぶんの傍らに感じるようになったようです。実際に、親戚・知り合いの幾人もが「子孫」を残すことなく亡くなっているといいます。未来に残すべき子どもたちを「未生」のままに奪われ、亡くなった人たちの人生も「未完」のままです。

 先日の参議院選で戦争のときの首相の孫が立候補しているという事実にびっくりしたそうです。そういえば戦争のときの大臣の孫だっていま首相をしている。つまり、戦争を推し進める人たちの子孫は生き残るから戦争を推し進めることができる、という「事実」に気づいたそうです。

 講演を終わって、書籍売り場で本を2冊買いました。一冊は『夕凪の街 桜の国』(こうの史代/双葉社/800円+税)。映画化もしたマンガです。淡くしみじみとしたマンガです。ここ広島で読むことに意味があると思って。

 話題のそのマンガは広島の被爆作家・大田洋子の『夕凪の街と人と』(絶版)を下敷きにしているようです。大田さんの名前も知りませんでした。先日犬HKのETV特集で大田さんについて放映されていたようです。

 また会場でブックレット『大田洋子を語る──夕凪の街から』(広島に文学館を!市民の会/800円)も販売していましたが、買い忘れてしまいました。

 この「夕凪の街」の主人公・皆実(みなみ)さんの人生も、「未完」のままです。
mojabieda * 教育 * 08:16 * comments(0) * trackbacks(0)

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