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荒野に呼ぶ声

 12月29日の各新聞によると、教職員の「心の病」の休職者が4675人だという。14年連続増加で過去最高。10年前は1000人台だった。前年度比で約500人増えた。うなぎのぼりだ。この傾向はこれからもずっと続くだろう。年末の明るくないニュース。

 地区のある高校では休職どころか3人目の中途退職者が出るという。ちょっと見は元気のよい「潜在的休職者」など現場にはごろごろいるに違いない。何かの拍子にそれが表に出て「心の病」になる。心根の優しい、無理や強制が性にあわない、そして真面目で良心的で責任感が強い(しかし生き方が下手で人との付き合いもうまくない)教職員ほど心の病に陥るのではないか。何も考えない人、いいかげんな人、力づくで押さえる人、手練手管に秀でた世渡りの上手い人、出世第一の人、オンとオフを上手に使い分ける人たちが教師として生き残るのかもしれない。

 夜中でも生徒から「先生、家出しちゃった・・・」と電話があれば、とるものもとりあえずすぐに飛び出して探しに行く・・・そんな教師の心性が日本の教師の心性だったのではないか。それはもう時代錯誤になったのかもしれない。ある意味で一匹狼的なところがあったように思う。現在ではすぐに管理職に連絡し指示をあおぐか、あるいは家庭に連絡して家庭から警察へ連絡させ自宅待機するか、たぶんそういう時代だろう。それはまったく正しい行為だが、以前は何より生徒との信頼関係を大事にし、生徒の秘密を守り、人間として1対1で向き合っていたように思う。そんな時代は遠くなったのかもしれない。教師も組織のなかの一人、昇給・昇進というエサを目の前にぶらさげられた一個の歯車になってしまったのかもしれない。そんな組織の歯車に矛盾を感じれば「心の病」まではあと一歩だ。

 政府はひそかに教職員のスクラップ・アンド・ビルドをはかっているのかもしれない。「富国強◯」が国家の教育目的だった時代に逆戻りしているような気がする。

 そもそも教職員の休職者がうなぎのぼりになる時代とは学校教育受難の時代ではないのか。現場にはさまざまな葛藤がある。そんな時代なのに、フォローすべき機関(管理職、教育委員会)が足をひっぱり、どこにも救いの手だてがなく、荒野に晒されるごとく孤立無援になっているのではないか。休職者の増加は「荒野に呼ぶ声」か。


JUGEMテーマ:学問・学校


mojabieda * 教育 * 09:01 * comments(0) * trackbacks(0)

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