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言語道断

 15日のロイター通信によりますと、国際エネルギー機関(IEA)は、日本の原発震災に関して、原子力発電の不足分を補うだけの、充分な火力発電による能力を日本は持っているという見解を述べています。だとすれば、東電の計画停電ってなんなのでしょうね。

 ドイツのシュピーゲルの「放射性雲の予報(Prognose radioaktive Wolke)」が15日から21日までのままで、改まらないのはちょっと心配です(ただ休日だから止まっている?)。これを観ただけで、濃淡の違いはあれ、北海道から九州・沖縄までの日本列島を放射性雲が簡単にカバーしてしまうことが判ります。ちょうど天気図の雲のように上空にたなびいています。それが風向きによって現在は太平洋上を複雑に動いています。この放射性雲は色によって放射性物質の濃淡を表し、放射性物質がいま、どこに強く飛散しているかを表しています。問題は風向きで、その風向きによってはその雲が地元もカバーしない場合もあるし、九州・北海道までカバーしてしまう場合もあることが判ります。しかも、21日0時以降(とりあえず現在は21日までしか予報がありません)は西日本(九州・沖縄まで含めて)の南の海上に「たなびいて」いつまでも居座り、さらに上昇しつつあって、これから日本列島を襲いつつあるようにも見えます。この先の情報がほしいところです。

 19日のニュースでは福島県川俣町の原乳、茨城県のいろいろな市町村産のほうれん草から基準値を超える放射性物質が検出された由。放射性物質の生物濃縮がすでにはじまっているようです。有害な化学物質による生物濃縮は世界最大の公害病である水俣病で見られた現象です。水俣病を公害と認めさせ、企業・政府の責任をただすまでの(いまも続く)戦いの一端でもご存じの方は、今後の政府の動向に注視すべきでしょう。水俣の場合は、企業と政府とがあいまった、御用学者などを使ったごまかし・もみけしの長い長い歴史がありました。「ただちに」健康に影響を与えるものではないという現在の言い方は政府の常套句になっていますね。

 17日の新聞記事を見ると、地元の浜岡でもセシウムなどの微量の放射性物質を検出したそうです。浜岡原発の排気筒からは検出されていないらしいので、おそらく福島から飛散したものだと思われます。すでに静岡県まで放射性物質はやって来ているもようです。洗濯物を外に干すのもためらわれるし、せっかくの休日なのに子どもたちが外で遊ぶことも禁じてしまいました。そこまで神経質にならなくてもいいのにと思いますが、きのうは保育園の遠足から子どもが帰ってきたら急に吐いたので、びっくりしました。ただの嘔吐下痢症だと思うのですが、静岡にいてもいつも神経がピリピリするくらいですから、福島の人たちはたいへんな心労を毎日毎晩抱えていることだろうと思います。恐ろしい巨大地震と津波ですべてを失いながらも、ようやく命だけは保って、その命だけを支えにして暮らしている人たちに、じわじわと命の現在と未来とを奪うかのような目に見えぬ放射線の恐怖など、たまったものではないと思います。

 「言語道断」──福島県郡山市の原市長の、19日の記者会見のときのことばです。郡山市のHPにあります。こう言っています、「原発事故に関しましては、今日まで、国と東京電力の事故に対する対応のあり方について正確に情報を把握することができませんでしたが、本日の新聞報道を見て大変驚きました。/国と東京電力は、郡山市民、福島県民の命を第一とし、原発『廃炉』を前提に対応しているものと考えておりましたが、国・東京電力は、今後の産業・経済を優先し、『廃炉』を前提としたアメリカ合衆国からの支援を断ったことは言語道断であります。/私は、郡山市民を代表して、さらには、福島県民として、今回の原発事故には、『廃炉』を前提として対応することとし、スリーマイル島の原発事故を経験しているアメリカ合衆国からの支援を早急に受け入れ、一刻も早く原発事故の沈静化を図るよう国及び東京電力に対し、強く要望すると同時に、この件に関し、海江田経済産業大臣に直接電話で要請いたしました。」

 この「アメリカ合衆国からの支援を断った」ということについては、18日のある新聞社のネット記事に載っています。それによると巨大地震が発生した11日の福島第1原発の被害が判った直後に米国から支援打診があったといいます。まだ爆発する前の由。

 この支援打診を政府と東電とが断った理由として「原子炉の廃炉を前提にしたものだったため」という由。そうして、つけくわえて、この段階で菅首相がこの打診を受け容れていれば、原発の爆発や高濃度の放射性物質の放出など現在の深刻な事態を回避できたという「指摘も出ている」とか。

 まさに『絵に描いたような記事』です。そのまま鵜呑みにすれば、地元市長のような当事者でなくても怒りが爆発するような記事でしょう。さまざまな不安・不満の持って行き場のない人たち・政府や首相の足をひっぱろうという人たちは鵜の目鷹の目で、ここぞとばかりねらっているでしょうね。首相の原発訪問パフォーマンスも同じ攻撃にさらされているようです。

 この記事で気になったことがいくつかあります。まずこのことを明らかにしたのは与党幹部の由。名前はもちろん出ていません。いわば内部告発という形をとっています。この国家の非常事態のとき、与党が内部告発してだれの利益になるのでしょうか。また、支援の内容がよく分かりませんが冷却水でしょうか、「原子炉の廃炉を前提にしたもの」とは具体的には海水の注入による冷却でしょうか。また、米国側から「裏」をとることは無理だったのでしょうか。それからもし米国の支援をその時点で受け容れていれば、その後の爆発はほんとうに起こらなかったと検証できるのでしょうか。とはいえ、新聞社としては「〜によると」「〜とみられる」「〜との指摘も出ている」ということで、だれか判らぬ人のことばとして取りあげているだけですが。

 

 別の新聞のネット記事には、そういう事実はないという枝野官房長官の否定の記者会見の記事が出ました。こちらは名無し氏による「話」ではなく名前も立場も責任も明確な「記者会見」です。こういうのは米国側から裏をとればはっきりするのですが、さて、どちらを信じたらよいのでしょうか。あるいは両方とも半分事実で、半分嘘であるとか・・・。とにかくこのような時期はさまざまなニュースが飛び込んできます。そのニュースソース(発信源)はどこか、裏を取っているか、どんなレトリックを使っているか、などさまざまなメディアリテラシーが必要になってくるかもしれません。

 さて、新聞社と新聞社とがまっこうからぶつかりあうような記事を出したわけですが、ちなみにNHKオンラインではこの郡山市長の「言語道断」記事は、とりあげた19日当日にすばやく削除されていました。これも異例なことだと思います。その理由として考えられることは次の三つだろうと考えられます。

1 市長が根拠にしている新聞記事がどうもframe−up(でっちあげ)らしいと判明したため

2 原子炉の「廃炉」という政府・企業の「禁句(タブー)」に触れているため

3 政府見解(枝野官房長官の記者会見)と反する記事をアップすることはNHK(日本「政府」放送協会)としては御法度なため

 この文章もにんじんさんへの返信です。ブログ記事をもって返信にかえさせてください。

JUGEMテーマ:ニュース
mojabieda * 政治 * 08:42 * comments(3) * trackbacks(0)

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コメント

政治家は、政党の内紛に身をゆだねてよいものか。
議員は、自分自身の政治哲学は持ち合わせていないのか。
内閣の首班指名を何回繰り返しても結果は同じ (低級) になるのではないか。
標本を抽出する母集団の質の問題を考えることなく総理の首を何回挿げ替えても、結果は賽の河原の石積みのようなものになるのではないか。

たとえ主義主張が違っていても、大切な政治問題を解決するときには、お互いに力を合わせなくてはならない。
アメリカとソ連は力を合わせて日本を敗戦に追い込み一件落着とした。
大きな政治問題を解決するためには、政治家は小異を捨てて力を合わせなくてはならない。
個人の力ではどうにもならない現実の内容を、大局的見地から政治的に判断して変えるのが、偉大な政治家の役割である。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812


Comment by noga @ 2011/03/20 9:18 AM
大学生の息子は、「最初にアメリカが『冷却水もホウ酸もくれる』って言ったのに、断ったんだよ。」と言ってます。ネット検索したら、日本経済新聞の3月12日10時11分【ワシントン:弟子丸幸子】米・福島原発向け、冷却材移送せず :米国務省当局者は、11日夕、東日本巨大地震で被災した原子力発電所に「米空軍機が、冷却材を移送した」とのクリントン国務長官の発言について、実際は、移送はなかったと説明した。クリントン長官に報告が挙がった際に何らかの混乱が生じたもようだ。クリントン長官は、同日午前に、ホワイトハウスで開いた大統領輸出評議会で、冷却材移送を発表していた。・・・こんな記事がありました。
Comment by にんじん @ 2011/03/21 12:08 AM
あのね、何故子育て日記が削除されたの??
例に依って、例の如しなの?

いつもの手口か。
Comment by 横地のボク @ 2011/04/11 6:41 PM
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